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納入事例

オリジナルトレーの導入で輸送時のリスク回避
大手メーカーの信頼を獲得し売り上げ4倍の効果も!

スピーカー

伸和工業株式会社瀬田様
製造業 伸和工業株式会社 瀬田様
宮崎株式会社中辻
担当 宮崎株式会社 中辻

オリジナルトレー開発の経緯

輸送時の不良品リスク回避と梱包も含めた製品の品質向上がきっかけ

中辻
まず弊社にトレー作成をご依頼くださった経緯をお聞かせください。
瀬田様
私共の会社は、アルミニウムに表面加工を行う会社でして部品の輸送には、アルミニウムを掘削する会社から弊社へ届く分と、弊社から取引会社のメーカーへ輸送する分があります。弊社から輸送(納品)するリスクはもちろんですが、弊社へ届く分の中に輸送中にパーツ同士が擦れあいキズが付いた状態で到着することがよくありました。到着時にキズなどがあると、メーカーに納品する数量が不足しますし、メーカーに報告して不足分をまた送ってもらうと今度は納期が圧迫される。また弊社からの納品時もキズがついて返品になったりクレームになったりなど対応に追われる時間やコストがかかることが問題でした。自転車に使われるパーツですので、パーツによって形状が違ったり単純に四角だったり丸いパーツではないので、規格にあったトレーもないのでパーツに合ったトレーを作り、パーツと輸送時に使うトレーも含めメーカーに提案しようと思ったのが依頼のきっかけです。
中辻
初めにご依頼いただいた時は、形状が複雑すぎるのでお断りしたのを覚えています(笑)
瀬田様
かなり無理を言って作ってもらいましたね。
10年ぐらい前はプラスチックの箱に製品を並べてラップして上から抑える程度の梱包でよかったのですが、海外でも作られるようになってからはメイドインジャパンだからこそ品質が良くキズなどをなくす流れになってきていましたから、パーツの形状に合わせたトレーを作成して絶対にキズなどがつかないようにする必要がありました。

トレー試作品作成

試作トレー作成スタート。試行錯誤の3か月間

中辻
まずは計画段階の試作パーツをメーカーから入手していただきトレーの試作をはじめていったと思います。
瀬田様
樹脂を手作業で削った試作パーツをメーカーに作ってもらい、トレーの型をつくってはトレーに試作パーツを置いてみる。これらの工程を3回繰り返し型を作るだけで約3ヵ月(通常3週間程度)かかりました。3種類のパーツを一つのトレーに置けることとパーツ同士が擦れない、動かないことを目標にしていましたので難易度はかなり高かったと思いますし、何度も中辻さんと打ち合わせをして試行錯誤していただきました。

表面処理とトレーのプロだからこそできた精度の高いトレー

中辻
オリジナルトレーの作成は何度も開発していますが、複雑なパーツの形状に合わせて突起を出すなど細かな部分がきれいに成形できないなどの悩みはありました。瀬田様がトレーの知識をすごくお持ちで、材質や厚みを変えるアドバイスはすごく助かりましたね。またメーカーの要望やパーツの仕様などを的確に共有いただけたのが成功の秘訣でした。瀬田様とだからこそ精度の高いトレーが作成できたと思います。

実際のトレーの型

実際のトレーの型

3つの突起をきれいに成形するために型の突起部分を一つ一つ手掘りしている。 一つのトレーで3つの製品がぴったり置けるようになっており、スタッキング(※)をなくして、トレーを重ねた時に上のトレーが製品を押さえ動かないようになっている。 これにより3製品がぴったりとはまり、左右上下に動かない、パーツ同士が触れない仕様を実現している。またトレーの厚みの調整と通常サイズの半分のサイズにすることにより積み重ねたトレーを持ち上げてもトレーが歪まなくなっている。

 

※重ね防止機能。トレーを積み重ねた時に製品と上のトレーの底面が触れないように重ねる方向と高さを調整するためのくぼみ

オリジナルトレー運用とその効果

トレー運用後売上が4倍に!類似トレーが流通するほどに

中辻
トレーが完成してからの運用方法や効果を教えてください。
瀬田様
オリジナルトレーの開発段階からメーカーにも相談していましたので、トレー完成後はメーカー内でも流通しています。 弊社としては、アルミニウムの掘削会社と弊社間用(掘削時の油がパーツについているため)と弊社からメーカー間用で2つに分けて運用しています。
依頼通りに作成していただきましたので、パーツに傷がつくなどの不良品が無くなり大変喜んでいただきました。加えて、トレーで納品することで数量を数える手間も省けています。トレーに置ける数が決まっていますからトレーの枚数を数えればパーツの数量がすぐ把握できますしメーカーも在庫の管理がしやすくなっていると思います。これらの効果とメーカーの社風もあってピーク時にはトレー作成前と比べ4倍ぐらい売上が上がりました。
最近では類似トレーも流通しているほどです。あれだけ苦労して作ったトレーなので残念なところもありますが、それだけ認められているんだと思います。

今後の展開

オリジナルトレーも製品の一部海外業者にはできない迅速なレスポンスと品質で勝負

中辻
トレー運用から数年が経ちますが今後はどのようにお考えですか?
瀬田様
メーカーも1社に集中する訳にもいかないみたいですので、ピーク時と比べて注文が減少しているのは確かですし、類似トレーも流通している状況です。 メーカーのモデルは年度によって変わっていきますので、トレーにおいても新しいモデル、パーツに合わせて作成しなければいけません。
これまでの類似トレーは作れても、新しくトレーを開発できるのは宮崎株式会社さんだと思いますので、2019年モデルでは弊社の品質とオリジナルトレーを含めて提案していきたいと考えていますし、そんなお話をいただいています。他には、コスト面で海外業者に注文が流れている状況でもありますが海外へは大量に発注しなければいけませんし輸送期間がかかります。弊社としては国内生産だからこそできる迅速なレスポンスと品質で勝負していきたいと考えています。

お客様情報

  • 伸和工業株式会社
    営業部 次長 瀬田宏治様
  • 大手自転車パーツメーカーのパーツにアルマイト加工やパット印刷、レーザーマーキングなど、長年培ったノウハウをもとに素材にあった表面処理を施されている。
  • http://shinwa-kogyou.com

課題解決